●オルトロス双頭の魔犬。本来召喚されなければ存在するはずがないのだが、誰が持ち込んだか子犬が一頭中庭に棲みついている。発見当初は大騒ぎになったが、契約者が行方不明(卒業もしくは退学してしまったか、召喚された個体が子を産んだ可能性もある)のため送還することもできず、とりあえず成長を封じて経過を見守っているのが現状。しかし本人は至って人懐こい性格で、学生達や教師陣に可愛がられている。●蚊(?)実験棟は水気や植物が多いため、蚊やハエなどの羽虫が多く発生する。また幻薬錬成の影響で、変異生物が山ほどいるのも特徴。蚊に刺された、と思ったのに、よく見たらその蚊がメタリックなレッドだった、あるいは人の顔がついていた等というのは日常茶飯事。体調に異常を感じたら即刻メディカルセンターに赴くこと。●カナブンコウチュウ目コガネムシ科の昆虫。おそらく人間界で見られるものとほぼ同一と思われる。順応力が高いのか大量に繁殖しており、中庭で食事などすると弁当箱に飛び込んでくることもしばしば。●コカトライスニワトリとヘビを合わせたような姿の怪物。吐息や視線で相手を石に変える。危険な生物だがその肉は美味で、ソレンティア内でもごくわずかが飼育され、学生食堂に供されている。ただし大変な手間と技術、そして命の危険が伴うために、その数は一日限定5食。グルメな学生達の憧れの的となっている。●サラマンダー火を司る精霊の名を持つ小さなトカゲ。獣人界の火山地帯に多く生息するが、捕獲は困難を極め、また純度の高い炎の中でしか生きられないので飼育も不可能。しかし幻薬の材料や食材として珍重されており、一定数が定期的に獣人界より輸入されている。●タランチュラソレンティア寮内で大量繁殖している大グモ。非常にすばしこく容姿はグロテスクだが、実は毒性はさほど高くない。新入生は大抵の場合、入寮後初めての試練として彼らとの対決を余儀なくされる。が、次第に慣れて気にも留めなくなるのがほとんど。とにかく数が多く、「1匹見かけたら30匹」は存在するとも言われる。あまりの多さに、ある職員が食堂のメニューとして「タランチュラアイス」をリリースしたが、評判はいまいちのようだ。また、最近では座布団サイズの巨大タイプも確認されている。なんらかの幻薬による変質かと思われるが、真相は定かではない。●ヒカリツバメ寮の中庭に巣をかけることで知られる小鳥。翼の内側と胸から腹部分の羽毛が陽光を反射し、飛行時に強い光を発することからこの名がついた。ツバメの仲間であることからも分かるとおり、本来の居住地である妖精界では繁殖地と越冬地を往復する漂鳥であったが、ソレンティアに持ち込まれた種は環境に馴染み、一箇所で生活をする留鳥となった。天敵もいないため、一年を通じて愛らしい姿が学生達の目を楽しませている。●ピンクバッタ人間界で知られるのは普通のバッタが突然変異で変色したものだが、ソレンティアに生息しているのは魔力の影響によって変色したものである。微量だが魔力を帯びており、簡単な魔法なら魔法石の代わりとして使用することも可能。ただし発動する魔法の種類によっては、予想外の副作用を引き起こすこともあるので注意が必要。ちなみに、過去には質量増大魔法の影響で大量発生し、敷地内の植物と言う植物を食い荒らした事例がある。●ボンビクス親指大のころころした芋虫。成長すると大型のガになる。獣人界の一部地方では甘辛く煮付けたものを食用にする習慣があり、その味をいたく気に入った食堂職員がメニューに加えたことがあるが、学生たちの評価は芳しくなかった。焦慮の末、今度は若者が好むから揚げで仕上げてみたが、正体を知らずに食し阿鼻叫喚に陥る学生が続出した。このメニューは今も学生食堂に存在し、運動系同好会の度胸試し等に活用されている。ちなみにその味は、ゲブラー寮長のK氏曰く「虫の味」とのこと。●メガトゥナス巨大な赤身の魚。人間界で言うところのマグロに当たるが、大きさはそれよりもさらに2~3倍、最大のものは10メートルにもなるという。非常に美味かつ安価で、食堂の食材にもよく使われている。しかしその名前に馴染みがないため、「メガトゥナスのミルフィーユ」をお菓子と勘違いして食べ、ギャップにショックを受けてトラウマとなる学生は数多い。しかし、魚料理だと前もって知った上で食べれば、バターの風味があっさりした肉の味によくあってなかなか美味である。●メレアグリス人間界でいう七面鳥にあたる鳥。獣人界では好んで食べられており、料理法も豊富だが、とろとろに柔らかくなるまで煮込み唐辛子等で味付けした「メレアグリスのピリ辛煮込み」が最も大衆的に愛されている。●モチモイ 森で発見されたスライム状の紫色の謎の生き物。 魔法生物を研究しているエルサ・ソティーラ 教授の部屋から発生しているという説もある。 ●ジャッカロープ 角の生えたウサギ。 妖精界の祭り商品をタウンで仕入れた際に生体が持ち込まれた。 数羽、森で育てられているらしいが姿を見ることは稀。 足跡を見つけると幸せになれるといわれている。 ●ニベア別名:グリーンバナナローチ 緑色で体長2cm程のコックローチ 触ると柔らかい。 クレーエ・ハンスヴルスト助教授が管理をしているらしいが たまに学内で見かけることがある…逃げ出しているようだ。 ●ヒッポドルーラー(オス)・ヒッポドルーリー(メス)長い尾羽と冠羽が特徴の鳥、雌雄の判別は非常に難しい。人の声色を真似する事がある。 飛ばない鳥のため、獣人界では食用種として飼育され肉と卵が食される。 朝一番に産んだ卵には声を良くする効果と共に、声帯を一時的に変質させて任意の人や動植物のモノマネを可能にさせる。 卵は高級卵として知られ、高滋養・高タンパク食品として高値で取引される。 また、羽毛は温かく対氷属性装備に使用されるほか、羽根は風属性魔法や重力制御魔法のマテリアルとして魔法使いに重宝される。 ●走る魚学園内を走り回っている謎の生物。足が生えており陸上を走る魚。駆け抜ける時に笑い声が聞こえるというが声帯はないため 鱗が振動によって音を発しているという説がある。 エルサ・ソティーラ 教授が研究しようとしているが捕獲に失敗しているらしい。 ●ユメモグラ敷地内の地中に生息しているモグラ。名前の由来は美しい薄桃色の体色。主食は虫ではなく花で、花壇を縦横無尽に荒らす害獣。学生課等で有志を募り、退治に勤しんではいるがなかなか追いつかないのが現状。有効な撃退法を考案した学生には報酬を出すという提案もされている模様。