●●●概要●●●我々の知る世界には、大別して下記の四つの種族が存在する。四つの世界は「アイン・ソフ・アウルの塔」を中心に「扉」で繋がっているが、我々は基本的に異なる種族の世界へ行くことは出来ない。これは、異種族が混じりあう事で各世界の混乱が生じる事を避けるためとされている。厳正な審査とそれに値するだけの能力を有する者だけが、異世界への「扉」を開く事を許される。●人間界人間が支配する世界。魔法が社会に及ぼす影響力はさほど大きくないとされる。職業の一部に魔法を利用する「魔法使い」という存在は社会に受け入れられているが、余りに強大すぎる力は嫌われる。過去には「魔女狩り」に当たるような迫害の歴史もあった。それらの歴史を受け、魔法使いたちは自身の能力を隠してはいないものの、それを大々的にひけらかすような事もせず、基本的には一般の人々と変わるところのない生活を送っている。●獣人界獣人(セリアン)と呼ばれる者たちが支配する世界。複数の種族が激しい縄張り争いを繰り広げており、国同士の争いは絶えない。ただし、国全体が常に戦火に塗れているわけではなく、比較的平和な地域・戦闘の激しい地域など様々である。この世界における魔法使いの存在は、以下の二種類に大別される。1つ目は、「シャーマン」的な存在の魔法使い。部族長や王の傍に仕え、予言や神託などを授ける。2つ目は、「戦士」としての魔法使い。特に、戦闘系・攻撃系の魔法を使いこなす獣人は、社会の中で「英雄」的な扱いを受けることが多い。●妖精界ルフ、ダークエルフ、ドワーフ、トロールなどが支配する世界。文明レベルは人間界とほぼ同等だが、社会構造や生活習慣などに関しては独自の文化を持つ。1000年ほど昔、エルフの国・アルヘイムとダークエルフの国・アルカウムの間で戦争が起こり、双方共に大きな犠牲が生じた歴史がある。その事を教訓として二つの種族は同盟を結び、現在は安定した世界を築いている。しかしここ数十年は、再び両国の間に不穏な気配が漂いつつある。4つの世界の中で、最も魔法という存在が社会に溶け込んだ世界である。魔法使いの数も多い(もともと、適正を持つものが多い)。魔法の力と最新のテクノロジーの融合に関する研究も進んでおり、魔法は社会の基盤を支える動力源としていたるところで活用されている。 ●機精界魔法力によって偽りの命を宿した精霊たちの世界。魔法テクノロジーは、4つの世界で最も進んでいる。数百年前までは異種族の支配下にあったが、知能を得た機精人(ヴェーダ)たちが独自の発展を遂げ、今は機精人が支配する世界となっている。社会的なヒエラルキーがはっきりと分かれており、上位のヴェーダが下位のヴェーダを奴隷のように酷使している。機精人たちの望みは、他の三つの種族のように「命」と呼べるものを手に入れること。つまり命の創造である。魔法力とテクノロジーを利用した禁断の研究を進めていると言われている。