●●●戦闘実践訓練とは●●●ソレンティアにおける戦闘実践訓練は十数年前より途絶えている。学生、教員共に多くの負傷者を出した大規模な事故により、訓練施設そのものが閉鎖されていたのだ。その事故は一部の学生による賭け事など、遊興のための魔法戦闘が原因だったとされている。しかし、事故より十数年後の現在、模擬訓練だけでは得ることのできない経験の場として、実践戦闘の有用性が新たに見直される。高度な研究を望む教授陣の強い要望と、より優秀な魔法使い育成を望む理事会の利害が一致、学園側は閉鎖された闘技場の再開を決断する。戦闘実践訓練は教師立会いによる安全性を高めた講義として復活を果たすこととなった。さらには治癒幻惑科教師らが「アモルフォス」と呼ばれる異相同位魔法体(自身の分身としての魔法体)を作り出す魔法を開発。最先端新魔法研究の場としても、この講義はより重要視されている。また、アウラ・ルドゥスにおける戦闘には魔法を封じ込めたカードが使用される。小さな紙片を簡易的な魔法具としたもので、複雑な手順を踏む事なく、呪文でもって各カードに封じられた魔法が発動可能。カードはアウラ・ルドゥス内でのみ販売され、ここで購入したカードはアウラ・ルドゥス内の闘技場でのみ使用可能となっている。●●●アウラ・ルドゥス●●●かつては戦闘実践の場として利用されていた施設。前述の事故により閉鎖され、十数年の月日を経るうちに本当の名前さえ忘れられてしまっていた。低層階、アッシャーの鬱蒼とした森奥に闘技場は存在している。学園施設からだいぶ離れた場所にあり、まるで隠れているかのように入り口だけが顔を覗かせる。森に侵蝕されてしまったかのように、場所を熟知したものでなければ入り口を見つけ出すことは困難。扉を開けると地下へと続く長い階段が現れ、魔法で作られた広大な空間へと続く。●階層別闘技場いくつも存在する階層にはそれぞれ闘技場が置かれ、階層ごと別目的で使用されている。 アモルフォス専用、特別講義専用の他にも用途は様々。地下奥深くの階層には特別な場合にのみ使うことを許される闘技場も存在するようだ。●救護室怪我をした学生達を治療するための施設。万が一の場合に備えた緊急用医療スタッフが常時待機している。●瞑想ルーム訓練前のコンセントレーション上昇を目的とした瞑想を行うための施設。 静寂と薄闇、そして適度な空調が利いている。休憩目的では使用禁止。昼寝をしに来た学生が責任者のナノスから怒られている姿をたびたび見ることができる●その他の施設簡易シャワールームや休憩室、各種資料閲覧室なども存在しており、闘技場のみでの学習もある程度は可能となっている。内部は巨大な円筒形。壁面には通路と階段が螺旋状に配置され、数多くの階層を成している。階層ごとには闘技場が設置され、学生達はその舞台で戦うこととなる。階層はかなり深くまで続いており、最下部まで降下するにはかなりの時間を要する。●●●アモルフォス(a-morphos)●●●治癒幻惑科教師らが開発した魔法を使用して行われる実践訓練をアモルフォスと呼ぶ。自分と同じ能力を持つ分身を作り出し、分身同士を戦わせることによって行われる訓練である。自分とほぼ同じ能力を引き出して闘うことが可能であり、魔法体が傷ついても自身には一切傷つかないという点も考慮され、<練習対戦>においてはこの方式が採用されている。アモルフォスという名前は分身を作り出す魔法自体の名前でもある。そして、作り上げた分身もアモルフォスと呼ばれる。 アモルフォスは自分をほぼ模した姿で構成されているが、魔法体自体に意識はない(と現段階では結論付けられている)ため会話をするなどのコミュニケーションを取る事は出来ない。アモルフォスと術者は薄い光の糸のようなもので繋がっており、その接続によってある程度の操作を行うことが出来る。なお、アモルフォスは<練習対戦>の時、戦闘に不慣れな生徒が直接負傷したりしないように開発されたものであり<基本対戦><特別対戦><プライベート対戦>においては生身の肉体同士での戦いとなる